更新されている糖尿病の常識
こんにちは、太田です。
私が栄養士になりたての頃。
「血糖値はできるだけ下げましょう」
「HbA1cは5.8%未満を目指しましょう」
が定説でした。
でも2008年発表の研究結果で、
今はHbA1cを無理に下げようとすると
逆に死亡率が上がる、と示されました。
その理由は低血糖。
低血糖は特に脳や心臓にダメージを与えるとされ、
認知症や心筋梗塞などの増加に関わるとも考えられます。
そして、急激にHbA1cを改善しようとすると
手足の痺れや眼底出血などの合併症が進んでしまうこともわかってきています。
なので、2013年以降はHbA1cの目標値を「7%未満」に設定しています。
この数字は、3大合併症(神経障害、網膜症、糖尿性腎症)が起こりにくいとされるものです。
また、昔は「糖尿病になるのは暴飲暴食が原因」と言われることが多かったですが、
今はそうではなく、「体質的なもの」と捉えられています。
近親者に糖尿病の方がいれば、やはり体質は似ているので
「糖尿病になりやすい資質」はあると思われますが、
食事や運動などに気をつけていれば、必ずしも糖尿病になる訳ではありません。
医療も栄養学も常に研究が進んでいます。
昔の常識が現在に当てはまらないことも多々あります。

情報はアップデートしよう
栄養とは違う話になりますが、私が起業した頃(2009年)にはSNSやYouTubeをこんなにビジネス活用している人はいなかったです。
携帯だって、まだ二つ折りが主流でスマホじゃなかった。
でも今は、スマホじゃなかったらちょっと仕事できないかも…っていうくらいの状態です(私の場合)
10年ちょっとの時間でも、日常が随分変わったと感じます。
このように常識や当たり前は変化するもの。
ツールは新しいものが出現して古いものは使われなくなるし、
情報はアップデートされていく。
食事の管理も仕事も、今の新しい情報をキャッチしながら、
より良い時間を過ごしていきたいものですね。